不登校でもスタディサプリで出席扱いに。どんなオンライン学習なのか調べてみた
令和元年10月25日、文部科学省が『不登校で家にいても出席扱いにできる内容』と発表しました。
ただし、出席扱いにするための条件は7つ。
そのなかでも、ポイントになってくるのがICT教材で勉強することです。

ん!?ICT教材ってナニ?
ICT教材とは、パソコンやスマホ、タブレット端末などを使ったインターネット教育手法。
インターネット教育手法として、近年利用者が増えている『オンライン学習』が代表的です。
なかには、「オンライン学習って言われてもピンと来ない!」と思う方もいますよね。
最近だとテレビやサイト、雑誌でよく特集が組まれている『スタサプ=スタディサプリ』なら聞いたいことあるのではないでしょうか。
「スタディサプリなら聞いたことある!」という方、あのスタディサプリもオンライン学習なんです。
では、あのスタディサプリを利用して、不登校のお子さんが出席扱いになるのか?
また、『学校に復帰する』を目標に頑張っていけるのかなど、学習面からサポート面まで調べてみました。
スタディサプリで学べる内容
スタディサプリには、ベーシックコースと個別指導コースがあります。
簡単に違いを説明すると、サポートがあるかないかです。
ベーシックコースでも十分勉強できますが、不登校の場合サポートがないのはちょっと厳しいと思います。
理由は、家にいて外との関わりが少ない分、『わからない問題が解決できない』『最新の情報で勉強できない』など解決策がないと、結果的に挫折するからです。

うちみたいに兄弟がいない場合は、学校からの情報がほとんどないので、もっと深刻でした。
だから、不登校生にとってサポートは必要不可欠というくらい大事なんです。
スタディサプリには、お子さんをサポートしてくれる個別指導コースがあります。
主な学習内容と個別指導コースのサポート内容を以下にまとめてみました。
・教科書別、定期テスト対策(共通)
・各教科、単元ごとに学べる基礎・応用講座(共通)
・公立高校入試対策講座(都道府県別)
・わからない問題をチャットでサポート(個別指導コースのみ)
・勉強方法やスケジュール管理(個別指導コースのみ)
・やる気を引き出すサポート(個別指導コースのみ)
対人が苦手なお子さんの場合、学校はもちろん、学習塾に行くことも難しいです。
その点、スタディサプリの個別指導コースは、ネットで生徒ひとりひとりに担当コーチが付きます。
しかも、メールやチャットでサポートしてくれるので、対人が苦手なお子さんでも安心。
勉強の仕方からスケジュール管理、やる気まで引き出してくれます。
不登校の出席扱いについて
文部科学省が発表した不登校生が出席扱いにするには、7つの条件があります。
簡単に説明すると、学校と親が連携し、学校や校長先生が認めた教材(=ICT教材等)で勉強すること。
ほかには、担任やスクールカウンセラーの面談指導を週数回受けるなどがあります。
スタディサプリはICT教材なのか?
スタディサプリのホームページを見てみると、ICT教材と紹介されていなかったので直接メールで問い合わせしました。
返答は以下のとおりです。
スタディサプリ側としては、判断ができないそうです。
しかし、『学校の先生に相談いただけたら』とアドバイスしてくれました。
確かに、文部科学省の条件通り、学校や校長先生の確認は必要です。
ただスタディサプリは、渋谷区のすべての区立小中学校26校に導入している実績があります。
またメールの内容とおり、スタディサプリを利用した受講時間をキャプチャーすればプリントアウトもできます。
導入実績と受講時間のキャプチャーがあれば、学校や校長先生の許可をもらえる可能性大です。
許可をもらえば、スタディサプリはトップクラスのわかりやすさと使いやすいなので使い勝手はいいです。
スタディサプリ個別指導コースメリット・デメリット
学校や校長先生の許可を頂ければ、メリット豊富なスタディサプリ個別指導コース。
そのメリットをわかりやすく分類すると下記の2つです。
メリット1:お子さんへの手厚いサポート体制

しかし、部屋で一人で勉強していると、わからない問題や解釈の仕方がわからない単元も出てくると思います。
ほかにも、どうやって勉強を進めていけばいいのかなど一人だとわからなくなりますよね。
スタディサプリの個別指導コースは、お子さんひとりひとりに担当コーチがつきます。
「問題がわからない」、「勉強の仕方や進め方がわからない」、「やる気ができない」など、お子さんにあった内容でサポートしてくれます。
授業動画は見放題なので自分のペースで勉強でき、わからない問題はサポートしてくれる。
さらに、勉強方法や進め方もサポートしてくれるので、部屋で一人でもストレスなく勉強できます。

授業動画は見放題、問題集は解き放題なので追加料金は発生しません。
⇒スタディサプリ個別指導コースを利用した場合
- どんな勉強をしていけばいいのか?勉強のやり方から教えてくれる
- ひとりひとりに合った勉強プランを作成してくれる
- わからない問題はメールやチャットで教えてくれる
- 丁寧に声かけしやる気を引き出してくれる
⇒ほかのオンライン学習を利用した場合
- わからない問題の質問は対応してもうらえるが、勉強のやり方までサポートがない
- やる気を引き出す声かけはない
メリット2:学校への復帰準備ができる
部屋で頑張っているお子さんが学校に復帰したとき、授業についていけるかはとても大事です。
スタディサプリには、学校で配布された教科書を解説している授業動画があります。
その授業動画は、各教科書のページごとに解説しているのでわかりやすく、マイペースに勉強できる優れもの。
部屋で学校の授業を習っている感じに近いです。
もちろん、教科書の勉強だけではなく、基礎・応用講座もあるので学力アップもできます。
ほかにも、都道府県ごとに分かれた公立高校対策講座もあるので、受験勉強も大丈夫です。
これだけ充実した学習内容で、お子さんにとってメリットが目立ちますが、もちろんデメリットもあります。
デメリット:模試や進路相談などのサポートはない
家で一人で勉強できる環境やサポートが整っても、自分の学力を知る模試や将来の進路について相談できるサポートはありません。
頑張って勉強し、自信が出てきたら実力を試してみたいですよね。
また、進路など相談できるサポートもほしいですよね。
でも、担当コーチはそこまでは対応できません。
よって解決策として先ほど説明したとおり、週数回面談指導を受ける担任やスクールカウンセラーに相談してみましょう。
進路については、豊富な経験がある学校は的確に指導してくれます。
また、模試に関しては担任やスクールカウンセラーなどに相談して、できるのなら模試会場に足を運んでみる。
模試会場を少しでも多く経験できれば、本番試験なれにつながります。
もしどうしても厳しいようなら、インターネット模試を利用してみる。
インターネットでできることは多いので、どんどん利用していきましょう。
まとめ
文部科学省がICT教材を認める時代です。
インターネットを利用すれば、部屋にいても学校に通っている一般生徒と同じ学習レベルで学べます。
確かに、親として不登校になったお子さんの将来が不安になる気持ちはわかります。
不登校になる前みたいに、学校に通って元気な姿はみたいです。
だから、今できることはきっとあるはずです。
インターネットの発展で、少しずつ不登校の生徒を応援できる時代になっています。
まずは目の前の一つを解決していきましょう。

コメント