【中学生女子】エビリファイ錠を服薬し不登校を克服できた体験談

脱不登校できた体験談

今回は中学生の娘が母子同伴登校や長期休暇を経て、精神科で処方された薬を服用して不登校から復学できた体験談について書かせていただきます。

「精神科」「薬」となると、なかなか拒否反応を起こす親御さんも多いかと思いますが、ひとつの実例として参考にしていただければ幸いです。

不登校を受け入れ親子で向き合う

不登校を受け入れ親子で向き合う
精神科のお薬についてお話しする前に、まずは中学生の娘が不登校になるまでの経緯についてお話します。

夏休みを過ぎて行き渋りの前兆

時期はコロナになる前の頃ですが、娘が不登校の兆しを見せ始めたのは、中学1年生の夏休み明けからでした。

中学に入ってすぐにバドミントン部に入った娘。

元々小学校の時からバドミントンクラブに所属するほど大好きなスポーツでした。

なので中学に入っても迷わずバトミントン部に入部。

アットホームな雰囲気のバトミントン部にもすぐに馴染み、夏休み中も楽しく練習に通っていました。

しかし新学期が始まって間もなく、「お腹が痛い」「吐き気がする」と訴えるようになり、大事をとって休む日が多くなっていきました。

ちょうどその頃初潮を迎えたばかりだったので、ホルモンバランスの乱れが影響しているのかな?と親としても無理をさせないように気をつけていました。

ところが久しぶりに学校に行って帰ってきてからの表情が浮かない日が多くなり、その頃から娘の口から学校に対する不安が多く漏れるようになったのです。

娘が口にした不安とは?

娘が頻繁に口にするようになった不安とは、友だち関係や勉強のことなど学校での出来事が主でした。

その中でも特に部活での不安を多く口にするようになりました。

しかも娘の不安の特徴は、実際に学校で起こったいざこざについてではなく、まだ起こってもいないことへの不安なのが特徴でした。

例えば・・・

「部活で先輩達の足を引っ張ってしまったらどうしよう」
「ミスをして負けてしまった部活の仲間に声をかけたけど、余計に傷つけていたらどうしよう」

といった感じです。

実際に、相手にとっては何ともないことでも必要以上に深読みして考える思考回路になってしまっていて、「考えすぎじゃない?」「そんなことないよ」と声をかけても娘の不安が消えることはありませんでした。

不登校経験者が周りにいたこと

病的なまでにいちいちいろんなことに不安を抱える娘の症状は、どんどん悪化していきました。

体調が優れない日も増えていき、そのうち体調に支障がなくても「不安な気持ちに押しつぶされそう」という理由で学校に行けなくなってしまいました。

そんな娘を見ていると親としてしてあげられることはわずかです。

娘の話を否定せずに受け入れることと、心が落ち着くまで休むことを認めてあげることでした。

親御さんによってはそのまま長期的な不登校になることを恐れて、登校を促すように説得する方もいるでしょう。

私がそのような選択をしなかったのは、周りに何人か小学生時代に不登校を経験していた子どもを持つ親御さんがいたからです。

当時は私は不登校の悩みを聴く側の立場でした。

間近で子どもの不登校と向き合う親の葛藤や頑張りを見てきたので、もしも子どもがなった時の親としての振る舞い方や心構えについて学ばせてもらってました。

なのですんなりと、迷わずに子どもの気持ちに寄り添うことができたのだと思います。

親としての葛藤はつきもの

とはいえ、覚悟していたことでも親としての気持ちが揺らいでしまう場面は多々ありました。

例えば、同じ部活に入っているチームメイトを見かけた時。

学校の周りをランニングしている彼女たちの姿を見ると、「ウチの子も本当はあそこにいたのに・・・」と思うといたたまれない気持ちになりました。

また本人も、学校や部活が嫌になって行き渋っているわけではなかったので、「心の不安さえなければ行きたい」という娘の本心を分かっていたからこそ、「これ以上何もできることはないのか?」と悶々とする日々が続きました。

何度か試みた同伴登校だったが

家でじっとしていることもできず、何度か娘と相談の上で一緒に学校に出向いたこともあります。

日によっては、玄関まで送れば授業に参加できる日もあったり、別室でプリントなどを一緒にしながら過ごすこともありました。

保健室の先生も力になってくださり、「一日中保健室に居たっていいんだよ」とおっしゃっていただきました。

しかし中学生ともなると周りの目も気になります。

ある日娘の方から、「お母さんと同伴ではなく、一人で行けるようになることを目標にする」と、実質の『同伴拒否宣言』をされてしまいました。

その日から娘は完全に、本格的な長期休校の期間に入りました。

中学生の娘が精神科に通う

中学生の娘が精神科に通う
学校を本格的に休むようになった娘が精神科に通うまでの経緯です。

長期休校中に心がけていたこと

娘が「一人で学校に行けるようになるまでは休む」と宣言してからは、娘の意志を100%尊重するようにしました。

ここで一番大切なことは、家族全員と共通認識をしっかりと持っておくこと

例えば母親である私が学校を休むことを許容していても、父親が反対意見を持っていたら意味がありません。

また家族の中だけで納得していても、サポートしたいと考えている祖父母から意図しない横槍が入ることも避けなくてはいけません。

なので私は、娘が不登校になっている理由と、これからどのように復学に向けてやっていくか?について、血の繋がった家族の理解を十分に得るように心を砕きました。

受診のきっかけは自分の病気

娘の精神科の受診のきっかけは、私と担当医との会話がきっかけでした。

実は私は、結婚する前に仕事が多忙で原因不明の『おもだるさ』を感じていました。

そして医師に見てもらったところ、『自律神経失調症』と診断されたのです。

他にも神経が高ぶると不眠になることもあって、定期的に精神科に通って薬を処方してもらっていたのです。

そんな経験がある私が何気なく娘の状況を相談したところ、先生の方から「一度連れておいでよ」と声をいただきました。

本来であれば未成年を対象にしていない病院です。

また予約をして順番待ちをしないと診察してもらえない病院ですが、長年の付き合いから特例としてそのように声をかけてただいたのです。

精神科で処方された薬

約束をした日に娘を連れて先生に会いに行きました。

普段は大人だけを対象にした精神科の先生でしたが、娘の話に耳を傾けてピンと来たのか、「エビリファイ錠」という薬用を処方してくれました。

この薬は脳内のドーパミンなどに直接働きかける薬で、主に不安症状を抱える患者さんや抑えることのできない感情の高まりを抑制する目的で服用されるそうです。

先生が言うには、子どもの不安症の程度や年齢に合わせて、ごく少量を処方したほうがいいとのこと。

本人も納得した上で服用を始め、一週間ほどで効果が表れ出しました。

「憑き物が落ちたように晴れ晴れとした表情になり、不思議と不安な気持ちは湧いてこなくなった!」と娘は言っていました。

その娘の言葉通り、マイナスな言葉を発する機会がぐんと減っていました。

その頃から再び友だちともLINEで頻繁に連絡を取り合うようになり、次に部活の練習に出る日を約束するまでになりました。

児童精神科の現状

私は自分の持病もあり、運よく子どもを先生に診ていただくことができましたが、実際には精神科の受診をするまでには予約をして長期間待たなくてはいけません。

特に小児(児童)精神科は数が少なく、最低でも2ヶ月以上は待機している患者さんがいると聞きます。

また今回のように子ども向けに薬を処方してくれる先生ばかりとも限りません。

先生によって薬に対する方針も違いますし、診断内容が違えば処方する薬も違ってくるでしょう。

もしも不登校の子どもの精神科受診を検討している親御さんは、

  • とりあえず1日でも早く予約だけでも入れておくことと
  • 並行して周りに紹介してくれる先生がいないかどうかを確認してみる
  • この2つは早めに始めても良いかもしれません。

    不登校の子どもに薬を飲ませることの是非

    不登校の子どもに薬を飲ませることの是非
    私の娘はたまたま薬が合って、回復に向かったのかもしれません。

    また不登校の子どもに薬を飲ませることに抵抗がある親御さんも多いでしょう。

    薬を服用して良かったこと

    もしも長く続く不登校の原因が、「子どもの気質ではなく【脳】による何かしらの影響だとしたら?」と考えると、医学的アプローチを試してみるのは悪いことではないと思います。

    私は、子どもの不安症を受け入れ、親としてやるべきアプローチはすべてやった上で精神科受診という選択肢を選びました。

    当時の私には「もしも薬で治るのなら」と藁にもすがる思いがあったのだと思います。

    また自分自身が精神科の薬を服用していたので、心理的な抵抗感が少なかったのもあります。

    とはいえ、薬がきっかけで子どもの不安症状が緩和された現実は見過ごせないと思います。

    全ての人に効くわけではないこと

    今回の診断と薬の処方が、ウチのケースではぴったりハマった幸運です。

    同じ不安症でも、薬が効くタイプの子と効かないタイプの子がいると思います。

    また精神科の薬は、少なからず副作用のことも考慮しなくてはいけません。

    全てを総合的に判断して、担当の先生に納得いくまで相談をすることが大切です。

    大人が服用する時との違い

    同じ薬でも大人と子どもでは処方される内容が違います。

    またこれは担当の医師から教えていただいたことなのですが、大人が薬に依存してしまう傾向にあるのに対し、子どもは症状が薬によって緩和された後は薬を手放す判断が早く訪れるということです。

    これは本来備わっている自然治癒力にも関係していて、薬の力を借りて「元気」「ヤル気」「前向き」「かわすスキル」などのスタミナがつけば、薬を飲まなくなった後も継続して生活していく力が子どもの方がつきやすいと言います。

    実際に子どもの時に飲んでいた薬を、大人になってから一度も飲まない子どもが多いそうです。

    長期休校中に遅れた勉強と取り戻すために

    長期休校中に遅れた勉強と取り戻すために
    中学校に入って長期間欠席を繰り返すことで不安なのは、やはり学校の勉強についていけるか?ということでした。

    3週間学校で勉強できないことの大きさ

    たったの3週間かもしれませんが、小学校の3週間と中学校の3週間は大きく違います。

    驚くぐらいに勉強のレベルが上がり、また昨今の教育課程の変更により子ども達が短期間で学ぶべき勉強の量は昔に比べて増えています。

    また中学にもなると、親が教えてあげられる範囲に限界を感じます。

    子どもの心を休ませることに専念させる一方で、親として学校の授業に対する不安はつきものでした。

    不登校中も学力を保っておくことの意味

    学校の成績を上げるためというよりも、心が回復して復学した時に本人が困らない程度の学力を保つことが大切だと思いました。

    理由は、欠席している間のしわ寄せが本人の精神的なプレッシャーになるからです。

    最低でも授業の内容を理解できるように、在宅で他の友だちと同じペースで教科書の内容を進められるような勉強方法を探しました。

    最も効果的だった在宅での勉強方法

    いろいろ調べた中で一番使いやすいと思ったのは、スタディサプリの中学講座でした。

    理由は、学校で使っている教科書を使った解説動画があること

    学校の授業に出れない娘にとって、教科書の授業が動画で学べることは1番の魅力。

    また動画なので何度も見直すことができるのもいいねと思いました。

    分からない箇所を何度も見直すこともできるし、苦手な箇所を好きなだけ復習することができるので娘が合っていたのだと思います。

    塾に通うよりも料金がリーズナブルで助かりましたし、そもそも不安症の娘が塾に通うことや家庭教師に決まった時間に来てもらうことは無理だったと思います。


    『画像引用:スタディサプリ中学講座

    自宅学習と併用して行っていたこと

    在宅学習を進める上で大切にしていたことは、担任の先生と密に連絡を取り合っていたことです。

    時には放課後娘と一緒に学校を訪問して、どこまで学校の授業が進んでいるのか?を教えてもらっていました。

    その時に分からないところを先生が個人的に教えてくれることもあり、上手に中学講座と学校の授業をすり合わせながら勉強することができました。

    もしも子どもが学校に行けなくても、親だけでも授業の進捗状況を確認することは大切だと思います。

    まとめ

  • 家族が不登校を理解していた
  • エビリファイ錠を処方してもらった
  • スタディサプリで教科書を勉強した
  • 先生と密に連絡をとりあった
  • 同伴登校などを試した上で、最終的には精神科で処方してもらった薬のおかげで復学を果たすことができた娘の体験談です。

    コロナの影響はありますが、今ではすっかりすべての授業をフルで出て、部活動にも参加しています。

    あの時何気ない会話の中で、自分の主治医に娘のことを相談したことが復学のきっかけだったと思っています。

    と同時に、長期的な不登校でなすすべをなくしている親御さんに精神科の薬に頼ってみるのも一つの方法だということを知っていただきたかったです。

    相談だけでもしてみると状況は変わるかもしれません。

    もちろんデリケートな問題なので、おすすめしているわけではありません。

    ただ大人よりも子どもの方が薬に対する依存度が低く、外側から医学的にアプローチすることで、後から内面がついていく症例もあることを、娘の体験を通して知りました。

    同じ悩みをもっている親御さんの希望になれれば幸いです。

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