不登校の家での過ごし方。親が子に接するとき気をつけるポイント

不登校の悩み解決

不登校で子どもが家にいると、親としては不安なことでいっぱいでしょう。

中には仕事をセーブしなくてはいけない状況の親御さんもいます。

「いい加減学校に行ってよ!」とイライラしてしまう気持ちはとてもわかります。

でも子どもの不登校は、子どもだけで解決できる問題ではありません。

家族が一丸となって取り組んでいくことで、将来に向けて有効な解決策を見出すことができます。

そこでこの記事では、不登校の子どもに親としてどのように関わっていけば良いのか?について紹介していきます。

子どもの不登校と親の心得:信頼関係や絆をしっかり築く

子どもの不登校と親の心得:信頼関係や絆をしっかり築
子どもが不登校になって一番大切なことは、子どもの立場になって問題解決の行動から始めることです。

そのために必要な4つの心得について説明します。

心得その1~子どもは別人格の人間であることを自覚する

不登校の子どもに限ったことではありませんが、子どもと親とは精神的にも肉体的にも分離された人間であることを自覚することが大切です。

特に子どもが不登校になると親は、

「自分の育て方が悪かったのではないか?」
「自分の子どもの頃と似ている」

などと考えてしまいがちです。

確かに親の気質はある程度子どもには影響しますが、根本的に親とは全く違う別な人間として接することが重要です。

いつまでも母子一体の精神で接していては、解決することもできません。

子どもの状況を客観的に分析するためにも、「自分の子どもではありながら別の人格」として対等に接することを忘れないでください。

心得その2~怠けではなく気質であることを認める

不登校は元々の持っている気質によって発症する一種の防衛本能です。

気質というのは体質と同じで、同じように生活をしていても風邪をひきやすい子とひきにくい子がいるのと同じで、生まれつき備わっているメンタルも平等ではありません。

最近でこそ不登校に対する理解が進んでいますが、未だに昭和世代の大人には根性論を持ち込む人がいます。

気質は直りませんが、対処方法を身につけることでいくらでも生きやすい人生を歩むことができます。

子どもの不登校を受け入れないまま先に進もうとしても、正しい解決策には結びつかないので注意が必要です。

心得その3~家族だけで解決しようとしない

不登校は家族だけで解決できるものではありません。

必ず学校の協力や、その道のプロの力を借りる必要があります。

しかし不登校の半数以上の家庭は、外部に助けを求めることをしていないのが現状です。

それは「今はちょっと休んでいるだけ」と様子を見ている段階かもしれませんし、「他の子はできているんだから」と周りに隠したい気持ちが働いている場合もあります。

一方で不登校は、できるだけ初期段階でしかるべき場所に相談をした家族の方が、復学に成功した割合が高いというデータが出ています。

つまり、

・様子を見つつも何かしらの行動に移す
・できるだけ多くの人に話を聞いてもらう

この2点を実行した家族が、その後理想の生活を手に入れることができます。

心得その4~情報収集は素早く柔軟に

子どもに対して行動に移すと決めたら、情報収集の網はなるべく広く張るようにしてください。

スピードも鍵になります。

不登校で子ぢもが家にいると、毎日同じことの繰り返しで落ち込む日々が続いていきます。

親も子どもばかりに気を取られていると、前進が見られない姿にイライラを感じるでしょう。

このような時には子どもと向き合う時間を、情報収集の時間にあてるようにしましょう。

インターネットを見れば不登校に関する記事がたくさんありますし、体験者のブログを読むこともできます。

それ以外にも、

  • 本屋さんで関連書籍を探す
  • 親だけでもスクールカウンセラーと面談する
  • 学校の担当の先生と月に一度は顔を合わせる
  • 役所の不登校支援の窓口に出向く
  • 公的に開催されている不登校のセミナーに参加する
  • カウンセリングや精神科の情報を集める
  • 民間ボランティアの情報を集める
  • 在宅で勉強できる情報を集める・・・etc

ざっとこれだけの集めると有益な情報があります。

スピード感をもってこれらの情報を集めることで、自然と協力者の輪も広がっていくものです。

どこまで子どもの気持ちに寄り添えばいい? 甘やかしはダメ!達成感を感じさせる方法


不登校が長期化している親御さんの中には、「子どもの気持ちの理解」と「甘やかし」を混同してしまっている家庭が見受けられます。

具体的にどのような状況なのか、不登校の段階別に見ていきましょう。

不登校の初期段階

〇 子どもの不登校を受け入れ、できないことを無理強いしない
✕ 子どもの癇癪を恐れ、すべての要求を受け入れる

不登校は子どもが命を守るために体を張って発してくれたSOSです。

なので子どもによっては、一気に退行(精神年齢が幼くなること)が見られることがあります。

退行が始まると、他の子では我慢できることが我慢できなくなったり、ちょっとしたことで気分のムラが激しく表に出てしまいます。

これらは健全な大人に成長するために必要な過程と受け止め、他の子と比較しないで向き合っていくことが大切です。

ただし、10のわがままのうちマックス10を認めることは危険です。

それは幼い子どもを相手にしても同じですよね?

たとえば、誰かを傷つけてしまう行為や迷惑をかける非常識な要望に耳を傾ける必要はありません。

家族も一人の人間であるということを分かってもらうことが必要。

ほかに良くない例として、

・いつまでも遊んでいたいと駄々をこねて、他の友達を戸惑わせる
・夜中に食べたいものを親に買ってこさせる
・騒音や暴力を伴う行為

などは、初期段階から許さない姿勢を親がしっかりと見せることです。

不登校の中~長期段階

〇 社会復帰に向けて、逆算してできることのスローステップを積み重ねていく
✕ 子どもの要望だけを尊重して、子ども中心に生活が回っている

不登校は心身の羽を休めるための大切な時期です。

しかしいつまでも休んでいるだけでは、飛び立つための筋力を養うことができません。

足を骨折した場合を想定してみてください。

最初は無理せず安静に足を固定して過ごし、その後理学療法士の指導のもとで普通の生活を送るためのリハビリを行います。

不登校の心の訓練も身体と同じような段階を踏んでいきます。

具体的には以下のようなステップを踏んでいきましょう。

1、どうすれば不安が和らぐか子どもと一緒に話し合う
2、子どもが目指したい理想の生活を話し合う
3、いつを目処に社会復帰をするかの具体的な日にちを決める
4、3のために逆算した行動スケジュールを立てる

以上の四つのステップを、子どもと一緒にノートに書き出しながら考えていきます。

また各段階で、信頼できる応援要員を依頼することも大切です。

逆に良くない例としては、

・「いつから行く」という子どもの言葉を信じて、具体的に今できる行動を起こしていない
・「気分が優れない」「体調が悪い」という子どもの言葉を信じて、同様の日を減らすための行動を起こしていない

が、不登校が長引きがちな陥りやすい受け身の姿勢です。

子どもの心が回復するのを待つのではなく、回復するのが当たり前という前提で無理せず出来ることのスケジュールを立てていくことが先決です。

不登校の子どもの長所や可能性を伸ばす具体的な方法

不登校の子どもの長所や可能性を伸ばす具体的な方法
不登校の子どもの復学に向けての可能性を伸ばしていくための、具体的なスモールステップの方法について紹介していきます。

スモールステップとは不登校解決の時によく使われる言葉で、子どもの気質に合わせて無理なくできる習慣を少しずつ増やしていくトレーニングです。

最終的に社会生活を親が不在でも営めることが目標です。

そのために家庭でできることを紹介します。

好きなことは思い切りさせる


もしも子どもに何か好きなことがあれば、可能な限り思いっきりする時間をあげましょう。

不登校の親御さんの中には、「学校に行けていないのに・・・」と後ろめたい気持ちを持つ人も少なくありません。

また不登校の子どもが興味を示すことにはインターネットやゲームの世界が多いため、躊躇してしまう家庭も多いでしょう。

しかし好きなことに没頭する時間は、何よりも生きていることを実感できる時間です。

もし子どもから没頭できる時間を奪ってしまったら、どんどん生きることに対して無気力になっていきます。

  • 学校に行けていなくても、放課後は友だちと遊ぶ
  • 好きな授業だけ参加する
  • 部活やクラブ活動だけ参加する
  • 習い事に通う
  • インターネットで同年代の友だちとコミュニケーションをとる

などは、社会復帰に向けて大きなきっかけになります。

後ろめたい気持ちを持たずに、子どもが「楽しい!!」と思える時間を1日の中で出来るだけ多く作ってください。

家庭や時間のルールを決める

家庭や時間のルールを決める
好きなことだけをさせることへの不安は、家庭内のルールを決めることで解決されます。

初めのうちは昼夜逆転の生活が続くかもしれません。

それでも子どもには、家族の一員として他の家族の生活を思いやる気持ちを持たせるようにしましょう。

たとえば最初のうちは、

・食べなくても3食のご飯は毎回出す
・歯磨き・入浴・着替えの徹底
・夜起きている時は、音が出る機器の音量が漏れないようにする
・夜間の友達同士のメッセージのやり取りは禁止する

などを最低限のルールとして守ってもらいましょう。

気をつけて欲しいのは、闇雲にゲームそのものやゲームの総時間を制限すると逆効果になってしまうことです。

してもいいけど「社会のマナー」と「家族間のルール」を守ってもらうことが大切。

好きなことをするために必要なルールを意識付けることで、その後の社会復帰がスムーズになります。

復帰に向けた行動計画を立てる

生活のリズムを整えるための行動計画を立てて行きます。

どんなに些細なことでも具体的に「やるべき習慣」を増やしていきましょう。

この時気をつけるのは、あくまでも無理のない行動計画を立てることです。

たとえば、朝決まった時間に起きることが苦手な子どもであれば、

「起きなくてもいいので、朝8時には部屋のカーテンを開ける」

という目標を決めていきます。

それ以外にも、

外に出かけるのが無理→郵便受けに新聞を取りに行く
校門をくぐることができない→校門が見えるところまで行く

というふうに、「できないことができるようになるまで待つ」のではなく「たった今から、できることを少しずつ増やしていく」ことを実行してください。

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不登校でも将来のために勉強をしておくことの意味

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社会復帰に向けたスモールステップを積み重ねていく中で、学校に行かなくても出来る勉強方法を取り入れていくことが大切です。

なぜなら、最低限同学年と同じレベルの学力を保っておくことが、いざ社会復帰をする時の大きな自信の一つになるからです。

もしも勉強をおろそかにしたまま復学した場合、授業についていけないことが本人にとって大きな弊害になります。

取り残されたような気分になり自尊心を失って、せっかく芽生えた自信の芽を摘んでしまうことに。

一方、家でも自力で勉強するスキルがあれば、学校を休んでいることへの不安も半減します。

今では在宅で学べるツールが豊富にあるので、その中から自分の気質に合うものを選んで学習習慣を身につけることができます。

このようにして身につけた学習習慣は、以下のような結果を生み出します。

・どこにいても学べる自信が、人間力をアップさせる
・復学をスムーズに後押しする
・学習習慣を通して生活リズムを整えることができる
・進路の選択肢を増やすことができる

なぜここまで勉強にこだわるかと言うと、学生にとっては勉強が一番の自分の立ち位置を確認するのにわかりやすい分野だからです。

それは成績の良し悪しではなく、勉強に向かう姿勢がそのまま大人になってからの日常と向き合う姿勢に繋がっていくからです。

親御さんは不登校の情報収集をする際に、オンライン学習についても幅広い情報を集めておくようにしましょう。

【関連記事】オンライン学習で出席扱い。文部科学省が発表した内容

まとめ

今回は不登校での家での過ごし方や、子どもとの接し方で家族が気をつけるポイントについてまとめてきました。

不登校が続くとお互いにイライラした気持ちがぶつかり合うことは当たり前です。

しかしイライラには必ず出口があります。

そしてその糸口は、親自身が家庭の事情をオープンにして、いろんな情報を集めることで意外に早く見つけることができます。

ぜひできないことに目を向けるのではなく、今できることを一つでも多く探してください。

そして実行に移してください。

そのためには子どもと面と向かって話し合う時間を増やすことが大切です。

子どもの潜在能力を信じて引き出すことが、親としての務めであり愛情ではないでしょうか。

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