不登校で中卒は何故ダメなのか?今、就職や将来を真剣に考える

不登校の悩み解決

「不登校で子供がずっと家にいる…将来は大丈夫…」と不安に思う親御さんは多いです。

義務教育中は学校との連携をとることでなんとか卒業することはできます。

しかし、高校以上は義務教育ではないです。

「高校受験は難しいかな?」と判断されるご家庭もいるでしょう。

もちろん世の中には、高校に行かずに中卒で活躍している人もたくさんいます。

たとえば、不登校だけどYouTuberしている子は有名ですよね。

不登校の子供が中卒を選択することが本当にいけないことでしょうか?

高校に進学しないことで起こりうる弊害などをリアルに検証していきます。

なぜ、中卒はダメなのか?


どうして中卒のイメージが令和の時代になっても良くないものなのでしょうか?

それは、圧倒的に中卒で学歴を終えている人の人口が少ないからです。

世の中には少数派よりも不特定多数派を安心と思う心理(バンドワゴン効果)が働きます。

これは、企業の採用面接にも言えることです。

今のご時世なので「四大卒=会社でも使える優秀な人材」という概念はほとんどありません。

一方で、「中卒=特別な事情(なぜ?)」と結びつけられることが多いです。

その特別な事情を抱える人材を受け入れることに抵抗感をもつ採用者もいます。

その上で中卒のデメリットを二つ挙げていきましょう。

中卒のデメリット①忍耐強さがないのではないか?という不安をもたれる


「中卒」という事実そのものよりも、「どうして進学しなかったのかな?」ということに着目して人は判断します。

高校に進学するのは当たり前の時代。

逆に進学しない方が不自然に感じてしまうのは否定できません。

しかし、よっぽどの理由があれば話は別です。

たとえば、相撲の世界や、手に職をつけるタイプの職業です。

義務教育を終えて、できるだけ早めに現場に入った方が、そのぶん任される年齢も若くなるメリットがあります。

ほかにも家庭の事情もあるでしょう。

経済的な理由はもちろん、養わなくてはいけない家族がいる場合には、義務教育を終えてすぐに就職することも立派な選択肢です。

ただしこのような「はっきりとした目的意識」を持たない中卒を、受け入れる側は不安材料として受け止めます。

「もしかしたらウチでもすぐに投げ出してしまうのではないか?」という心配から、リスクを負うのであれば、「中卒以外の人にしよう!」と思う採用者の考えは当然です。

つまり中卒がダメなのではなく比較された場合、中卒以外の人を優先されてしまうというのが社会の現実なのです。

中卒のデメリット②思春期で最も成長する感受性が育めない


16歳から20歳までの間で、最も磨くことができるスキルとは何でしょうか?

それが「対人スキル」です。

中学校までである程度自我が形成され、その後に自我と自我をぶつけ合いながら魂を成長させていく時期がちょうど思春期。

  • 学校での集団行動
  • 仲間との関わり合い
  • グループ行動
  • 単独行動
  • 部活動
  • 恋愛
  • 裏切り
  • 信頼
  • 友情
  • 尊敬
  • 孤独
  • 脅威
  • 羨望
  • 羞恥
  • 屈辱
  • 反骨
  • 挫折
  • 感動
  • ・・・etc

感受性の高いこの時期に様々な感情を味わうことで、社会に出た時に「自分がどのように振る舞っていけばよいか?」を感覚で学んでいくことができます。

もしも中学を卒業してすぐに社会に出てしまえば、友達を通してこれらの感情を味わう期間を得られないので、いきなり試行錯誤しなくてはいけなくなります。

自分の守り方を知らずに、戦場に飛び出すのと同じぐらい大変なことです。

もちろん行く目的もないのに大学まで進む必要はありません。

一部の職種を除き、大卒を優遇する企業は減ってきています

ただし可能であれば中学卒業した後の3年間は高校に通い、「いろんなタイプの人間がいること」を学んでみると良いでしょう。

高校や大学の学習は必要?社会人になってから必要なことは

はっきり言うと中卒で終えたとしても、大人になってから「学校の勉強をもっとしておけばよかった!」と思うことは少ないです。

それは学力だけを取れば、社会人で必要な知識は義務教育のうちに全て学び終えているからです。

思い返してみてください。

学校で学んだ内容(数学の方程式や理科の実験内容)を今でもはっきり覚えている人はどれぐらいいるでしょうか?

専門知識を必要とする職業であれば、高校や大学を出たことが有利になる場合は多いです。

国家資格を取るために、大学で学ぶこともあります。

一方で、本当に必要な社会人としての知識は、社会人になってから勉強します。

学生時代よりは勉強する時間を確保することは難しいかもしれませんが、本気で志す気持ちがあれば何歳からでも遅くはありません。

むしろネットの普及で、昔よりも情報収集しやすい勉強には適した時代です
P(ポイント)

中卒が悪いわけではありません。

勉強は大人になってからもできるので、目的を持った中卒であれば胸を張るべきです。

ただし他の選択肢を避けるための中卒であれば、社会に出てから信用を得るのは難しくなります。

自分の気質に合う進学先を探して、社会に出てからの対人スキルを訓練する場として高校を活用しましょう。

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将来高校・大学に行くことのメリットとは?


つづいて高校や大学に進学することのメリットについても触れておきましょう。

まずお伝えしたいのは、一昔前のように高学歴ほど評価される時代は終わっているということです。

ただ一方で、芸能人でも高学歴のタレントがもてはやされるのはなぜでしょうか?

それは学歴そのものよりも、難関とされている学校に進学して卒業することができた「努力の過程」を尊敬する気持ちがあるからです。

「あの学校に合格するまでに相当な努力をしたんだろうな」
「目標を実現させるための忍耐力を持っている人なんだな」

という人物評価につながり、「きっとこれからも頑張ってくれるハズ」という期待を込めて採用する会社も多いのです。

これは結婚に関しても同じことがいえます。

高学歴を求める女性にあざとさを感じる人もいるかもしれません。

しかし、女性側は単純に「高学歴=高収入」という色眼鏡で見ているのではなく、相手の「成し遂げられるマンパワー」を評価しているのです。

したがって出身高校や出身大学を得ることで、その高校を卒業することができた自分のポテンシャルを表明できることが一番のメリットです。

それ以外にも、

  • 多くの友人と触れて価値観を広げることができる
  • なりたい職種を見極める期間を得ることができる
  • なりたい職業の選択肢が増える
  • なれる職業の選択肢が増える

などが進学することのメリットです。

以上の四つのメリットはすべて連動しています。

友人を通して価値観を広げ、中学までは知らなかったいろんな職業を知ることができます。

そして職種によっては専門の知識を有する必要があるので、できるだけ多くのことを学生のうちに学んでおく方が、「なりたくてもなれない職業」を減らすことができます。

P(ポイント)

良い企業に就職するために大学に行く時代は終わっています。

しかし、高レベルの学校を卒業するまでの過程を認めてくれる風潮には変わりありません。

また学生時代の人間関係が、その後の人生の視野を大きく広げてくれます。

選択肢を増やす期間として中学卒業後の数年間を費やすことは、決してムダではありません。

不登校でも無理なく行きやすい高校とは?


不登校で義務教育での出席日数が少ない生徒でも、通いやすい高校はあります。

そのうちの1つが通信制高校です。

通信制高校とは!

高校に籍を置きながら在宅での勉強を行うシステムが整った学校

通信制高校の最大のメリットは、自分のペースで勉強ができること。

・自分の好きな時間に勉強することができる
・ほかの生徒と一緒に机に向かうことが苦手

など、様々な理由に合わせて通いやすく、続けやすいのが特徴です。

ほかにも、通信制高校には次のようなメリットがあります。

通信制高校のメリット①~高校卒業の証明書が発行される

勉強のスタイルが違うだけなので、他の高校と同じように高校修了過程の証明をもらえます。

したがって最終学歴で足切りされてしまう職種にも就職することができます。

通信制高校のメリット②~同じ境遇の生徒が集まる

通信制高校には様々な事情を抱えて通学している人が多いので、お互いの立場を尊重しながら学業に励むことができます。

中学まで少数派だった立場が、一気に「共感し合いながら安心して学べる場」に変わります。

通信制高校のメリット③~柔軟なカリキュラム

通信制高校と言っても、全ての授業が自宅で行われるわけではありません。

きちんと校舎があり、学校には相談できる先生が待機しています。

在宅学習と通学での学習を組み合わせることもでき、学校によっては部活動や校外活動に力を入れている高校もあります。

通信制高校のメリット④~進路指導がきめ細やか

一般的な高校よりも、生徒1人1人に寄り添った先生が多いのも通信制高校の特徴です。

それぞれの生徒の気質を見極めながら、卒業後の進路アドバイスにのってもらえます。

時には保護者も交えながら、生徒の将来の可能性を一緒に引き出してもらえます。

P(ポイント)

不登校で中学卒業後の進路に不安がある人は、通信制高校も視野に入れて検討してみてください。

まずは資料を取り寄せて、気になった学校のオープンキャンパスに訪れる。

ほかにも、不登校を経験したことがある先輩から話を聴くこともとても参考になりますよ。

高校に行くための勉強方法


高校に進学することを検討した時に不安になるのが、学校に行っていない間の学力ですよね。

不登校の生徒には、塾や家庭教師に苦手意識を持っている人も多いでしょう。

ここでもムリして集団の中に入っていこうとする必要はありません。

インターネットがあれば、自宅で勉強できる「オンライン学習」があります。

オンライン学習は、今最も効率的に学力を上げる方法として注目されています。

オンライン学習に参入する会社も増えてきているので、その中から「子どものやり方」にあった会社を選ぶとよいでしょう。

関連記事:オンライン学習を比較してみた

ところでオンライン学習と聞いて、イメージする勉強方法とはなんでしょうか?

動画で授業の配信を見るだけでは?と思う人もいるかもしれません。

それだけで本当に学力を取り戻せるのか・・・と。

でも安心してください。

  • テキストを使った勉強
  • チャットで講師とのやりとり
  • 専属コーチによる進路のアドバイス
  • オンライン家庭教師
  • ズームで他の生徒と一緒に勉強・・・・etc

など、各会社が様々なスタイルを取り入れています。

ほかにも、出席扱いをサポートしてくれる「すらら」みたいなオンライン学習もあります。

関連記事:2年間不登校だった娘がすららを試した体験談

ぜひ色んなオンライン学習のサイトをチェックしてみて、子ども本人に決めてもらってください。

P(ポイント)

不登校の生徒におすすめの勉強方法は、オンライン学習です。
オンライン学習を通して学習習慣を身につけ、復学に向けて生活リズムを整えている生徒もいます。
またどの学習方法を取り入れるかは、必ず子ども本人に決めてもらうようにしましょう。

まとめ

進学するメリットや、中卒だと起こりうることについて紹介してきました。

誤解してほしくないのは、「中卒がダメ!!」ということではないことです。

1番ダメなのは、世間体だけで進学するように促す親自身です。

気をつけてください。

「中卒は恥ずかしい」と子どもに言うことは、子ども自身の今の生き方を恥ずかしいと言っているのと同じです。

ぜひ親なりに「高校や大学に進学する意味」をしっかり考えて、自分の実体験をもとに子どもと将来について、腹を割って本音で話し合いましょう。

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