特別支援学級・通級指導教室とは?不登校でも学力を取り戻すには

不登校の悩み解決

子どもが不登校でみんなと一緒に学ぶことができなくなった時、別な場所で安心して学べる場所が必要です。

もちろんを不登校の理由によっては学ぶ場所を探すよりも、カウンセリングや通院など先にしなくてはいけないこともあります。

とはいえ、学校を休んでいる間に他の生徒と学力の開きが出てしまうことは、親にとっても不安材料ではないでしょうか。

そこでこの記事では、不登校の子どもが学ぶ場所として「特別支援学級」と「通級指導教室」について紹介していきます。

特別支援学級とは?


特別支援学級とは、学校の中の別教室で、特別な支援を必要とする児童を対象に学習を行うクラスのことです。

特別支援学級は昭和22年から設置されました。

親御さんの中でも知識として知っている方は多いでしょう。

特別な支援を受けるのは、様々な生徒が含まれます。

  • 知的障害者
  • 肢体不自由者
  • 身体虚弱者
  • 弱視者
  • 難聴者
  • その他

一方で、「特別支援学校」というある特性に当てはまる生徒だけを集めた学校もあります。

一般的に特別支援学校に通う子どもの方が特性が強いと思われがちですが、決してそのような線引きで判断されているわけではありません。

特別支援学校の特徴として、

・専門的な知識を持った教師が在籍
・特性に対応した設備も整っている

など安心して通うことができます。

しかし、どこの学校が合っているのか?など各々の家庭で判断なので不安になりますよね。

よくわからないまま「特別支援学校に行くほどでもないから特別支援学級に・・・」という判断は間違っている場合が多いです。

不登校の子どもと特別支援学級

たとえば、上記に当てはまらない子どもも不登校だからという理由で特別支援学級に入ることはできるのでしょうか?

着目すべき点は、「その他」です。

例え知的障害や肢体不自由(したいふじゆう)がなくても、他の生徒と一緒に授業を進めていくことに困難がある生徒は、特別支援学級を選択することができます。

その理由は、不登校の原因が発達障害に起因する場合があるからです。

発達障害は昨今、30人のクラスのうち2人程度の割合で見られると言われています。

もしも子どもが学校に行きたくない理由が、「他の生徒といる時の違和感」にあるのであれば、

ステップ1:然るべき専門機関のカウンセリングで診断を受ける

スタップ2:特別支援学級で学ぶ

このステップ1・2の流れは、とても有効的な一つです。

もちろん高学年とともに対人スキルが身につき、通常学級に戻る生徒もたくさんいます。

では、

・朝学校に行こうとするけど起きれない

・教室に入ろうとするとパニックの症状が起きる

など、心的要因が身体に出てしまう子どもはどうでしょうか?

このような生徒は、特別支援学級に籍を移しても状況が変わることはありません。

通学しなくてはいけないというプレッシャーは同じです。

病院での処方を受けながら、 症状が出なくなるまで個人で勉強できる仕組みを整えた方が良いでしょう。

通級指導教室とは?


通級指導教室とは、通常の学級に在籍しながら、生徒の特性によって別教室での指導を受けるスタイルのことを指します。

これは文部科学省の第73条で決められている、生徒1人1人の特性に合わせた柔軟な学習方法のひとつです。

つまり、ホームルームや給食などはクラスのみんなと一緒で、支援が必要だと判断した学科だけを特別支援学級や個別教室で受けることができます。

ただし学校によってはフリーで指導にあたることができる先生が少ない場合もあるので、どこまで柔軟な対応をしてくれるかにも差があります。

学校の体制や規模によっては、教科ごとに通級指導教室を選択するのではなく、初めから特別支援学級に籍を置くことを勧められることもあるかもしれません。

不登校の子どもと通級指導教室

不登校の子どもの気質によっては、教科ごとに学ぶ場所を変えることで気持ちがラクになる場合もあります。

よく見られる傾向として、体育や音楽みたいな各クラスが合同で集まる授業が苦手な子どもは多いです。

このように多くの子どもが集まって緊張を強いられる授業の時に、少人数の通級指導教室で出席扱いになることは、とても気持ちがラクになります。

また慣れてきたタイミングで自分のクラスに戻ることができる柔軟性も、通級指導教室のメリットです。

他にも、

  • 他の友だちとの交流も途切れない
  • 周りの理解を得ながらスムーズに輪に入ることができる

など、通級指導教室を利用しながら少しずつ通常学級での授業回数を増やしていくことができます。

対人が苦手な子どもにとって、これは大きなメリットですよね。

しかし、通級指導教室にもデメリットはあります。

結局は学校のチャイムに合わせて登校しなくてはいけないということです。

不登校の子どもには、決まった時間に起きて身支度を整えて学校に行くことが困難な生徒がたくさんいます。


このような子どもは別な方法で生活スタイルを取り戻していくことを優先しないと、たとえ学ぶ教室を変えても抜本的な解決にはなりません。

特別支援学級や通級指導教室で学力や進路に影響がないのか?

特別支援学級や通級指導教室で学力や進路に影響がないのか?
次は、子どもが特別支援学級や通級指導教室で学んだ場合に、学力や進路にどのような影響があるのか考えていきましょう。

親御さんの中には、「普通の学級に比べて勉強が遅れてしまうのではないか?」と心配している人もいるかもしれません。

実際に、特別支援学級でクラスを受け持っている先生の実体験を元に、不登校の子どもに特別学級がどのような影響を与えるか?について紹介していきます。

特別学級の現状

全国にある特別支援学級の受け入れ体制は、自治体や学校によって違いがあります。

なので特別支援学級に籍を置くか、通級指導教室を利用して流動的な学習方法を取り入れるかの判断基準も学校によって変わっていきます。

また特別支援学級は人数ではなく、具体的な生徒の特性ごとに配置する教師が決まっています。

よって、受け入れられる人数に制限が出てしまうことも。

そのため不登校の理由によっては、特別学級に籍を置くことではなく別の方法(保健室通学や空き教室での自習など)を勧められる時もあります。

特別学級での学習の遅れ

子どもの特性ごとに適正な教師が配置されている場合、同じ教室内でも個別の学力に応じて勉強を進める学校がほとんどです。

したがって特別学級に在籍しているからといって、一般クラスより学習ペースが落ちてしまうという心配はありません。

ただし学校によっては、特別学級の中での勉強の進捗状況を平均に合わせる傾向です。

そのため、著しく学力レベルに向上が見られる子どもも、他の子どもと同じペースで授業を受けています。

もしも秀でて得意な教科がある子どもは、自宅学習で長所を伸ばせる勉強方法を取り入れたほうが良いでしょう。

その上で通級指導教室を利用して、学校生活に慣れていく方法をとることもできます。

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特別学級と進路

最後に特別学級が進路に影響を与えないか?についてですが、親御さんの中には特別学級に通っていたという事実が将来に影響するのではないか・・・と危惧している方もいるでしょう。

場合によっては知っておいてもらった方が子どものためになる時はありますが、親が希望して公表しない限り進学先や就職先に知らせる必要はありません。

これは事実を隠すという後ろめたいことではなく、今の時代では「どこで学んだか」はほとんど関係ない社会になっているということです。

昭和から平成にかけて学生時代を過ごした親には理解しがたいかもしれませんが、ものすごいスピードで時代の価値観は変わっています

新しく進んだ道では、「今出せるパフォーマンス」が全てです。


逆を言えば、 通常学級で学んできて結果を出せない大人よりも、自分に合った場所で学んで自信をつけた大人の方が、やるべきことが明確だということです。

遅れた学力を無理なく取り戻すには?

遅れた学力を無理なく取り戻すには?
特別支援学級や通級指導教室を選択しなくても、不登校の子どもの気質に合わせて学力を伸ばす方法があります。

それは、オンライン学習を使った勉強方法です。

オンラインとは、ネットを通じてテキストを学んだり、講義の配信を観ながら学習を進める方法です。

ずっと昔からあった赤ペン先生など通信教育の現代版と言えますね。

ネットだから、家でレベルを落とさずに学ぶことができます。

ほかにも、マンツーマンで指導を受けることができるオンライン家庭教師など充実しています。
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オンライン学習のメリット

オンライン学習のメリット
オンライン学習のメリットは、不登校の子どもが自分のペースで学習を進めることができるところです。

決まった時間に学校に行くこともなければ、1日の中で勉強に充てる時間を自分で設定することができます。

特に集団行動が苦手で塾に通えない生徒や、決まった時間に家庭教師に来てもらうことに苦手意識がある子どもにも向いています。

それ以外にもオンライン学習のメリットを挙げると、

・文科省の学習指導要領に即したカリキュラム
・個別指導を受けることができる
・希望すれば進路の相談などカウンセリングを行ってくれる
・子どもの勉強の進捗状況を親がスマホで管理できる
・不登校に特化したオンライン学習がある
・塾や家庭教師に比べてかかる費用が少ない
・苦手な教科だけをピックアップして学習できる
・模試で現在の学力を把握できる・・・etc

ざっとこれだけの代表的なメリットがあります。

さらにこれらのオンライン学習を利用して学習した成果を学校に証明すれば、登校していなくても学校の成績に反映してもらえることがあります。

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したがって教室を変えて勉強することも苦痛な生徒にとっては、オンライン学習で学力を保つことは最もストレスが少なく効率的に学べる方法です。

オンライン学習のデメリット

オンライン学習のデメリット

・オンライン学習の進捗状況をこまめに学校に連絡しなければいけない
・オンライン学習によっては文科省が定める学習要領を満たしていない
・部屋に閉じこもることに慣れてしまい、外に出る機会が減ってしまう
・対人コミュニケーションを学ぶ機会が少ない

以上のように、特に社会復帰に重きを置いている家庭にとっては、インターネットを使った学習方法にデメリットを感じるかもしれません。

しかしオンライン学習を通して、学校に通っている子どもと同じぐらいの学力を取り戻している生徒はたくさんいます。

得意教科と不得意教科を分析して時間配分することで、通学している生徒よりも先に勉強を進める子どももいます!

無理してストレスを抱えながら学校に通うよりも、自分のペースで学力を積み重ねていくことで自信が生まれ、目標達成に対する意欲も湧いていくでしょう。

自己肯定感は最大の武器になります。

学力に不安がある人はぜひ、オンライン学習も視野に入れて検討してみてください。

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まとめ

不登校で学力を取り戻す方法として、特別支援学級と通級指導教室について説明してきました。

また特別学級の特徴を通して、不登校の気質によっては自宅でオンライン学習を進めたほうが学力を伸ばす可能性が秘めていることもお伝えしました。

いずれにしても一番大切なのは、子ども本人の学習意欲を引き延ばしてあげることです。

そのためには子どもの意思を尊重して決して無理はさせず、また学校との密なコミュニケーションを図りながら、子どもにとって最善の方法を探してみてください。

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