不登校の子供を持つ親として、自宅での学習方法に悩んでいるご家庭は多いと思います。
コミュニケーションが負担になるのではないか・・・と不安になり、通信教材かオンライン学習ならどうだろうと検討している人もいます。
とはいえ通信教材だけで本当に学習習慣がつくのか?と心配している親御さんも多いでしょう。
また子供によっては進学校の受験を希望していて、できれば一流大学を卒業している先生に家庭教師に来て欲しいと希望を抱いている人もいます。

そこでこの記事では、
不登校で通信教材にしようか?それとも最近注目されているリモートを活用したオンライン家庭教師に依頼しようか?
迷っている方のためにそれぞれのメリット・デメリットを紹介していきたいと思います
不登校でも通信教材はしっかり学べるのか?


歴史も古く参入している会社も増えているので、様々な教材の中から自分に合うものを選ぶことができます。
基本的には紙ベースの教材が主流で、定期的に届くテキストをこなしていくことで学力を伸ばしていきます。
定期テストや模試に参加することもでき、全国で自分がどのレベルに属しているかの確認をすることも可能です。
通信教材の勉強に向いているタイプ
紙ベースの通信教材に向いている子供は、コツコツと自分が立てたスケジュールを守ることが得意な子供です。
自分で1日何ページやるというノルマを設定して、理解するまで何度も復習を重ねることができる子供であれば、しっかりと学力を維持することができるでしょう。
一方でもともと勉強があまり得意ではなく、やる気も降り絞らないと出ないタイプの子供にはあまり向いていません。
やるかやらないかは子供自身にかかっているため、大人が介入をして口出しをしていかないと、やらないまま怠けてしまう子供も多いです。
◯コツコツと頑張れるタイプ
×勉強が苦手なタイプ
通信教材で学力は向上するのか
コツコツと頑張れるタイプの子供であれば、学校に通わなくても友達と同じ学力レベルを保つことができます。
特に対人関係に不安がある子供にとっては、自分のペースで勉強できるのでメリットが多い学習方法です。
しかし進学校の受験を検討している場合は、通信教材だけではなかなか一発で合格することは難しいでしょう。
「分からないことをどう理解していけばよいか?」を教えてくれる人がいないため、対面での学習に比べて問題解決までに時間がかかってしまうのがデメリットです。
また将来一流大学合格を目指しているのであれば、効率の良い勉強の仕方をマスターする必要があります。
大学によって受験の傾向も違うので、実際にその大学に進学している先輩からのアドバイスはとても重要です。
したがって本格的に一流大学への受験を目指している子供は、通信教材はあくまでも補助的教材として活用。
ほかにも、マンツーマンの指導を受けることを視野に入れておいた方が良いです。

通信教材を選ぶメリット・デメリット
自分だけで勉強を進めることができるので、不登校の子供でもストレスなく勉強できるツールが通信教材です。
一方で大人が関与しないことで、子供の性格によっては学習習慣がつきにくいという心配もあります。
そこで改めて通信教材のメリットとデメリットについてまとめていきましょう。
通信教材のメリット

本当は集団塾や家庭教師で勉強を教わりたいところですが、子供の気質によっては誰かと決まった時間に会うことが大きなストレスになります。
また親が一方的に、「学校に行けないのなら家庭教師を!」と決めてしまうのは良くありません。
子供自身が納得した勉強方法ではないと、「やる気スイッチ」が入らないのでお金をかけるだけで学力は上がりません。
他の学習方法に比べて、月額の使用料金がリーズナブルなのが特徴です。
5000円前後から申し込むことができる教材も多く、塾の1/3、家庭教師の1/6の値段に抑えられます。
子供が不登校だと学費以外にもお金がかかる場面が多いです。

もしも対面での学習を望むのであれば、費用が安い通信教材を活用しながらボランティアで開かれている無料の学習空間を利用するという方法もあります。
費用が安いことを利用して、複数の教材を並行して注文することもできます。
学習意欲が高い子供であればどんどんいろんな教材を使って学びたいと思いますし、いくつかの教材をやり比べながら、教科ごとに会社を変えてみても良いでしょう。
このように自由度が高く学習できるのも、費用が安い通信教材ならではの活用方法です。

通信教材のデメリット
子供の性格によって、学習習慣がつくかどうかが左右されます。

そうではなくて、「学校に行っていないから、ただ不安なだけで教材を取り寄せている」 スタンスであれば、親の安心のためにお金を使ってるようなものです。
どんなに良い内容の教材でもやらない子には意味がありません。
せっかくお金を使うのであれば、子供の意思をしっかりと確認した上で申し込みをしましょう。
通信教材で自習を行うだけでは、難関高校の受験には厳しいものがあります。
難関高校ほど受験対策が必要で、「時間を割くべき教科」「省いてもいい単元」など経験者にしか分からない情報があります。
これらは実際に受験対策について詳しい指導員に教わるのがベスト。
もしも身内に一流大学卒業の先輩がいれば良いですが、いたとしても時間を割いてつきっきりになってもらうことは現実的ではないでしょう。
まずは、最初のうちは通信教材で基礎学力をつける。
そして、「いずれは対面での指導を!」と考えるなら、オンライン家庭教師が最適です。

オンライン家庭教師はしっかり教えてもらえるのか?
オンライン家庭教師については、あまり聞きなじみのない方も多いでしょう。
最近ではコロナの影響、#StayHomeでオンラインを使った学習が注目されているので、話題になりつつあるサービスの一つです。
一部の進学塾や対面での家庭教師を派遣していた会社で、数年前から実施されています。
いわゆるインターネットを通して家庭教師の先生に教えてもらう勉強方法で、直接家に来てもらう必要がありません。

オンライン家庭教師は、「分からないところをしっかり教わりながら学習を進めたい!」と思いう子にオススメのサービスです。
オンライン家庭教師に向いているタイプ
不登校でも家族とのコミュニケーションは普通にあったり、仲の良い友達とは連絡を取り合っている子供には向いている勉強方法です。
このような子供は元々コミュニケーションは嫌いではないため、気心知れた相手であれば喜んでやる気を見せてくれます。
さらに教わる先生の性別や年齢などの希望を子供に聞いておけば、より楽しく勉強を進めることができるでしょう。
オンライン家庭教師は普通の家庭教師より不便ではないか?

確かに先生がそばに居るか居ないかで、子供の雰囲気を細かく察知したり、微妙なニュアンスが伝わりにくい場面はあるかもしれません。
それでも最近のwi-fi環境は素晴らしくタイムラグも1秒とかからないので、鮮明な画像でお互いにコミュニケーションを取ることができます。
むしろ見られたくないところは隠すことができるため、不登校の子供にとっては気持ちがラクな環境ではないでしょうか。

先生を信頼して勉強を重ねていけば、充分に成績を上げることができます。
オンライン家庭教師のメリット・デメリット
リアルな家庭教師と変わらない学力向上を目指すことができるオンライン家庭教師。
とても便利な学習方法ですが、メリットとデメリットは紙一重です。
それぞれどのような特徴があるか見ていきましょう。
オンライン家庭教師のメリット
オンラインなので当然先生を受け入れる準備を整える必要はありません。

親が働きに出ている場合は、子供だけの部屋に先生を招くことに不安を覚えている人もいるでしょう。
オンラインなので防犯上の心配をすることもありません。
また地方都市によっては、家庭教師を探すのに苦労する地域もあるでしょう。
オンライン家庭教師であれば、都心の一流大学に通う先生に講師を依頼することも可能です。
日本中どこに住んでいても、希望する先生に勉強を教わることができることはとても貴重な体験です。
防犯上の心配ない
全国どこにいても一流の先生にお願いできる
同じコミュニケーションでも、対面のコミュニケーションとオンラインのコミュニケーションは雲泥の差です。

例えばトイレに行くタイミングであったり、喉が渇いた時に飲み物を出して飲むことでさえも、人の目が気になってうまくできない時があります。
先生が対面で横にいればなおさら言いたくても言い出せない時があり、「また勉強が始まってから苦しくなったらどうしよう・・・」という不安から、先生に来てもらう日が憂鬱になってしまうことがあります。
反面オンライン家庭教師であれば、リアルな先生よりもスムーズに離席することができます。
敏感になりがちな音や匂いの問題も、いざとなればオフラインにすれば回避できます。

ネットを使ったオンラインですが、家庭教師は生身の人間です。
勉強以外の会話も交わしながら授業が進められていきます。

比較的親の世代よりも若い先生が多いので、なんでも相談できるお兄さん(お姉さん)的存在として、心を許す子供も多いです。
そうなると親や先生からのアドバイスは聞き入れなくても、オンラインの家庭教師の先生から聞いた言葉が将来を決める判断材料になったりします。
また「先生のように一流大学に入って、自分もいつかは教える側の立場になりたい」という夢を抱く生徒もいるでしょう。
「これからの時代は、この職業が来る!」という情報も若い先生の方がたくさん持っているので、オンライン家庭教師を利用することで将来に対する具体的な道を見つけられる可能性が高まります。
オンライン家庭教師のデメリット
オンラインとはいえ、その日の体調や精神状態によっては約束の時間にパソコンに向かえない子供もいるでしょう。
こんな時対面の家庭教師に比べて、オンラインの方が気楽に断りやすいという安易な気持ちが芽生えがちです。
家まで来てもらうリスクは減りますが、その時間を先生に確保してもらっている事実には変わりありません。
しかしオンラインのゲームに慣れている世代にとっては、気が向いた時に「おちる」ことに抵抗がない子供が多いです。

オンライン家庭教師の費用は、1時間ごとにいくらというような時間単位で支払うシステムがメインです。
その料金相場は家に来てもらう家庭教師よりは若干安めですが、それでも最低1時間5000~6000円からの料金がかかってきます。
一流大学の家庭教師に依頼すると1時間あたり1万円かかる場合もあるので、経済的余裕が必要です。
したがって全てをオンライン家庭教師に丸投げするのではなく、ある程度自信のある教科は自分で通信教材などを活用して勉強する。
それ以外で重点的に教わりたい科目だけをオンライン家庭教師に依頼する「掛け持ち学習」も視野に入れておくと良いでしょう。
まとめ~不登校でもしっかり学べるのか?通信教材とオンライン家庭教師を比較した結果
不登校でも在宅で学ぶことができる、通信教材とオンライン家庭教師について紹介してきました。
それぞれの良さがあるので、ぜひ自分の子供の気質に合った学習方法を選んでください。
本格的に進学校への受験を検討している子供には、費用をかけてオンライン家庭教師を依頼することもおすすめです。
オンライン家庭教師を通じて、コミュニケーションを高めたり将来の進路について具体的な意志が出てきます。
まずは子供に、「どのような学習方法がストレスが少ないか?」「一流大学の先生に教わってみたい願望はあるか?」などを確認してみると良いでしょう。
また学習方法を絞る時には、「その学習方法のデメリット」についてもあらかじめ子供に理解してもらうことも大切です。
「それでも大丈夫?」と想像力を持ってもらうことで、途中で挫折して自信喪失になってしまうことを防いであげてください。
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